ちっさい時から家が好きだった
学校が終わってから友達と遊ぶのが苦手だった
いちいち人の気持ちを察してそれに答える努力をし続ける事が
苦痛でしかたなかった
人と人はお互いに支えあっているから人という字が・・・
的な話をよく聞くけどパソコンで打ち込む人は確かに平等に
支えあってるみたいに見えるけど
本当の人という字は片方が片方に寄りかかってるだけであって
平等になんか支えあってない
私は友達との関係で寄りかかる方になるのが苦手だった
いつも同意したふりをしてたけど頭の中でいっぱい考えて
この子はどうしたら不機嫌にならないのかを計算してた
だから家が大好きだった
ここは私は寄りかかる側になれる場所だったから
時は経っていろいろあって高校を中退してネットにハマった
物心ついた頃には家にパソコンがあって
その頃は自由になんて使わせてもらえなかったけど
それでも使いたいと言えば使わせてもらえた
姉と兄は親の策略通りパソコンが大好きになりそこから広がった知識を
社会に十分貢献できる人間に仕上がった
私はキーボードの配列さえなかなか覚えられず挙句は遊び道具にしか
パソコンを使う事ができない人間に仕上がってしまった
2ちゃんねるは楽しいヒキ雑は最高に楽しい
みんなが寄りかかってる方で
支えてる方はいない
だからここでは誰もが寄りかかる方になれる
いつだって寄りかからせてくれる
1人も支える方がいないのに人が成立つすばらしい場所
それがヒキ雑なんだと思う
だけど私はこのすばらしい世界の外の世界に出てみたくなった
かといって支え合う世界に行きたいんじゃない
本当に1人ぼっちになりたかった