そうだ家出をしよう

本当にただの思いつきだった

色んなワードをぐぐったり地図を見たり

家出をしたらどこに行こうかなと

ワクワクしながらキーボードを打ち続けた

やっぱり海がいいよね傷心の主人公と海は切り離せない

私は傷心してないしワクワクしてるわけだけど

「もう遅いから寝たら?」

「うーんあのさ私家出がしたんだけど」

「そうなの?・・・」

「家出してみたいんだ」

部屋に入ってきたお母さんとそんな会話をした

私はパソコンに向かったまま

お母さんはたぶん私の後姿をみたままの会話だった

少し沈黙があってお母さんが言った

「行き先と日程を書き出して置いてってね携帯もってくならいいよ」

ここから私の家出への歯車が静かにまわりだした